ゴールドマン・サックス・グループは、東京拠点の幹部人事を一部刷新する。証券部門で債券などの本部長を務める国友洋二郎氏など2氏を異動させ、資本市場ビジネスの強化を図る。

同社は日本のゴールドマン・サックス証券で債券為替コモディティ営業共同本部長を務める国友氏と、投資銀行部門で株式資本市場部長を務める箕輪祐介氏を資本市場本部の共同責任者に充てる計画だ。ブルームバーグが社内メモを入手し、同社広報担当者である松本弘子氏のコンファームを得た。

同メモによれば、両氏は株式引受業務やデリバティブ業務の強化などを担い、投資ファンドへのサービスの向上にも取り組む。現在、資本市場本部長の伊藤真理氏は同本部の会長職に就く。

日本では企業統治改革が進み、投資銀行にとって取引機会が増えている。同社が人事を刷新する背景には、競合する金融機関の間で日本に関連する合併・買収(M&A)助言や資金調達、持ち合い株の解消といった案件の獲得競争が激しくなっていることがある。

国友氏は2010年にバイスプレジデントとして入社し、13年にマネジング・ディレクターに昇格。箕輪氏は07年にアナリストとして入社後、19年にマネジング・ディレクターに任命された。

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