25日の欧州債は3日連続で売りが続いている。欧州中央銀行(ECB)による年内最後の利下げに対するトレーダーの見方は引き続き後退している。

ドイツ10年債利回りは一時6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して2.76%と、3月以来の高水準を付けた。また、30年債利回りは2011年以来の高い水準に迫った。

ラガルド総裁は前日、政策発表後の記者会見で、ECBは「様子見」モードにあると語った。

スワップ動向によると、年末までにさらに0.25ポイント利下げが行われる確率は約50%と織り込まれている。今週は一時、同利下げが完全に見込まれていた。さらに9月に0.25ポイント利下げが行われるとの織り込みは完全に消滅した。

コメルツ銀行の金利・クレジット調査部門責任者クリストフ・リーガー氏は、「市場の見方は明らかに利下げ見送りにシフトした」と述べた。

ECB政策委員会メンバーのカザークス・ラトビア中銀総裁は、経済に大きな打撃がない限り、追加利下げの理由はほとんど見当たらないと述べた。

 

原題:European Bonds Slump as Traders Reduce Bets on ECB Rate Cuts (1)

(抜粋)

--取材協力:Alice Gledhill.

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