(ブルームバーグ):ルビオ米国務長官は22日、国連総会が開催されているニューヨークで、インドのジャイシャンカル外相と会談し、米印関係は依然として「極めて重要」だと強調した。トランプ政権が高度外国人技術者向け就労ビザ「H-1Bビザ」に高額手数料を課す方針を示したことを受け、米印間には新たな摩擦が生じている。
米国務省の発表によると、ルビオ氏は会談で、貿易、防衛、エネルギー、医薬品、重要鉱物といった分野でインド政府が継続的に関与していることに謝意を表明した。また日豪を加えた4カ国の安全保障枠組み「クアッド」を通じ、自由で開かれたインド太平洋の推進に引き続き協力することで一致した。
ジャイシャンカル氏は会談後、X(旧ツイッター)への投稿で、両国が「優先分野で進展を図るため持続的な対話の重要性で一致した」とし、今後も緊密に連絡を取り合う意向を示した。
トランプ氏は19日、専門技術を持つ外国人向けのH-1Bビザ制度を大幅に見直す大統領令に署名した。同ビザの申請に10万ドル(約1480万円)の手数料を課すもので、顧客企業にエンジニアを派遣してきたインドのアウトソーシング企業は利益率の圧迫が避けられなくなる。
原題:Rubio Calls India ‘Critical’ to US as H1-B Visas Add to Tensions(抜粋)
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