欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が、今年4月に世界経済フォーラム(WEF)創設者のクラウス・シュワブ氏と会談していたことが、ECBの公式記録から明らかになった。シュワブ氏によれば、この会談ではラガルド氏の早期退任が話題となった。

ECBが25日にウェブサイトで公表したラガルド氏の日程表によると、同氏は4月14日に当時WEF会長だったシュワブ氏と会談している。こうした日程情報は通常、3カ月遅れで開示される。

ラガルド氏(左)とシュワブ氏(2024年)

シュワブ氏は5月、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)のインタビューでこの会談に触れ、ラガルド氏をフランクフルトで訪ねたと述べた。シュワブ氏の説明によれば、ラガルド氏が2027年10月の任期満了前にECB総裁を退任し、WEFの後任トップに就く可能性について話し合った。

ECBの記録では、この会談の議題は「最新の経済・金融情勢」となっている。

その後、6月5日の記者会見で、シュワブ氏との会談や早期退任の可能性について問われたラガルド氏は、その点に直接は言及せず、総裁任期を全うする決意を強調した。

原題:Lagarde’s ECB Diary Shows She Did Meet WEF Chief Schwab in April

(抜粋)

--取材協力:Mark Schroers.

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