(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのナーゲル・ドイツ連邦銀行総裁は、インフレ率が目標の2%に達し、米関税を巡る不確実さが引き続き高い中、今週の金利据え置きの決定は適切だったとの考えを示した。
ナーゲル氏は電子メールでの声明で、「今の段階では据え置きは理にかなっている」と述べた。
同氏はさらに「インフレ見通しは前回の予測から変わらず、経済見通しはわずかに改善している。このため、金融政策においてはしっかりとした対応が適切である。次回の金融政策会合までに、あらゆることが起きる可能性がある」とも述べた。
ナーゲル氏は、「米国の関税政策を巡る不確実さが、暗雲のように世界経済を覆っている。さらに、地政学的な不確実性も依然として存在し、緊張がさらに高まる状況も否定できない」と警戒感を示した。
原題:ECB’s Nagel Says Holding Rates Makes Sense After Eight Cuts
(抜粋)
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