米投資会社アポロ・グローバル・マネジメントは、富裕層が多く集まるチューリヒにオフィスを開設し、今後3-5年で50人規模のチームを立ち上げる計画だ。

事情に詳しい関係者によると、すでにロンドンなど欧州各地から複数の従業員がチューリヒに移っており、アポロは今後、現地採用も進める方針だという。情報が非公開だとして匿名を条件に述べた同関係者によると、英国が一部の裕福な外国人居住者向けの税制を見直していることとも関係している。

機関投資家がプライベート市場に投入できる新規資金に限りがある中で、オルタナティブ資産運用会社は富裕層向けのサービスを拡充している。チューリヒに拠点を構えることで、アポロはプライベートバンクへのアクセスを確保し、新たな資金源を得られる可能性がある。

アポロの広報担当者は「欧州大陸でのプレゼンス拡大や初のチューリヒオフィス開設を嬉しく思う。このオフィスは、資産形成や資金調達、顧客対応、保険ポートフォリオ戦略の中核拠点となるだろう」と述べた。

アポロだけでなく、KKRやオークツリー・キャピタル・マネジメントなど複数の投資会社がここ数年、スイスのプライベートバンクやファミリーオフィス、富裕層に近いチューリヒで事業を拡大している。

原題:Apollo Staffers Move to New Zurich Office in Fresh Blow to UK

(抜粋)

--取材協力:Leonard Kehnscherper.

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