(ブルームバーグ):米デルタ航空のエド・バスティアン最高経営責任者(CEO)は、政府の運航便削減措置が全米の航空網を混乱させ、業績に大きな影響を与えたと明らかにした。ただし、政府機関の閉鎖が週内に解除されれば、例年混雑する感謝祭の連休には通常運航に戻る見込みだとも述べた。
バスティアン氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「当社では2000便余りが欠航した。今四半期中に取り戻せるものではない。影響はもちろんあった」と語った。
米政府閉鎖が過去最長となる中、 航空管制官の不足や悪天候、政府による運航制限が重なり、数百万人の旅行者と航空会社の運航に大きな混乱が生じている。

バスティアン氏によると、旅行者は感謝祭やクリスマス期間に立ち往生するのを懸念しており、予約ペースは鈍化しているという。
「予約はやや減少した。大きな落ち込みではないが、例年より5-10%程度少ない」と同氏は話し、一部顧客に払い戻しを行ったことも明かした。
米政府は安全上の懸念を理由に、全米40の主要空港で航空便の運航能力を10%削減。航空データ分析会社シリウムによれば、この措置の発効後に9000便余りが欠航したという。
米下院は43日間に及ぶ政府閉鎖を終わらせるための法案の表決を12日にも行う見通しで、可決されればトランプ大統領に送付される。トランプ氏は同案に支持を表明している。
原題:Delta CEO Says US Flight Cuts Will Hurt Quarterly Results (1)(抜粋)
--取材協力:Allyson Versprille.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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