(ブルームバーグ):世界最大の上場ヘッジファンド運営会社、英マン・グループは、ロビン・グルー最高経営責任者(CEO)が進める改革の下、過去1年で2回目の人員削減と経営陣の刷新を実行した。
マン・グループ(本社ロンドン、4月14日時点の運用資産額1670億ドル=約24兆8000億円)は、クオンツ株式部門マン・ニューメリックのCEOと米州責任者を兼務していたグレッグ・ボンド氏が、新設の最高投資責任者(CIO)に就くと17日の内部文書で社員らに伝えた。ブルームバーグ・ニュースが内容を確認した。
最先端の人工知能(AI)への積極投資で業界をリードするマン・グループは、傘下のマン・ニューメリックが、トレーディングのアイデアの生成からコーディング、バックテスト(検証)まで担う新たなAIシステムの運用を開始した。ブルームバーグが先に伝えた。
同社の担当者は、業務見直しの結果、一部人員の再配置とグローバル規模で「小規模な削減」が行われると認めた。減らされるポストの数は明らかでない。年次報告書によると、昨年12月末時点の総従業員数は1777人。
経営陣の刷新に伴い、マイケル・カスパー氏が最高執行責任者(COO)兼システマチック戦略責任者、アントワーヌ・フォルテール氏が最高財務責任者(CFO)兼COOとなる。

今回の人員削減は、同社の一部ファンドの運用成績がばらつきを示したタイミングとも重なる。政策の激変とウォール街の不安に揺さぶられた今年上期は、成績上位グループと下位グループとの差が大きく開く展開となった。
原題:Hedge Fund Man Group Cuts Jobs, Promotes Greg Bond to CIO (2)(抜粋)
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