(ブルームバーグ):ヘッジファンドの業界団体マネージド・ファンド協会(MFA)は16日、空売り規制が株式売り出しの妨げになっているとして、米証券取引委員会(SEC)に規制の緩和を求める書簡を提出した。投資家が一部の株式売り出しから不必要に排除されていると主張している。
問題となっているのは、最近空売りした銘柄について、その株式売り出しに参加できないという規則だ。
本来は売り出し価格を不当に押し下げる操作的な空売りを防ぐ目的で導入されたが、MFAはSECが近年、「過度に厳しい対応」を取っていると指摘。売り出し発表前の空売りであっても参加を認めない事例があると批判した。
MFAは空売りを制限する期間の定義を売り出し発表後に限定するよう求めた。また、価格決定のタイミングについて業界に分かりやすい指針を示すよう要請した。
「『価格決定』の具体的な時期を把握するのは非常に難しい場合が多い」とし、その時期が不明確なことでファンドマネジャーは、空売りが価格決定前だったか判断できず、結果的に売り出しから締め出されていると主張した。
SECにコメントを求めたが、すぐには回答はなかった。今回の要請は、SECが空売りや株式貸借に関する幅広い規則見直しを進める中で行われた。
原題:Hedge Funds Seek to Ease Short Seller Rule on Public Offerings(抜粋)
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