(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、25億ドル(約3700億円)規模のFRB本部改修工事について、内部監察官による調査を正式に要請した。監察官室の報道官が明らかにした。
FRBが管理する2棟の歴史的建物の改修費用を巡り、共和党はパウエル氏を強く非難しており、この問題を理由にトランプ大統領にはパウエル氏を解任する法的根拠があると主張する声も一部に出ている。トランプ氏はFRBが今年に入って金利据え置きを続けているとして、繰り返し批判している。
監察官室は一段のコメントを控えた。調査の要請についてはニュースサイトのアクシオスが先に報じていた。

FRBの監察官はこれまで既に庁舎改修プログラムの調査を段階的に行っており、パウエル議長もここ数週間にわたって同監察官とこの件について協議してきたと、事情に詳しい関係者は公に発言する権限を持っていないとして匿名を条件に話した。
今回の正式な要請では、改修費用の超過に加え、監察官が必要と判断するその他の問題についても調査を求めている。
FRBの監察官を務めるマイケル・ホロウィッツ氏は、今年6月にパウエル氏によって任命された。
FRBはまた、今回の改修プロジェクトに関する情報を提供するため、ウェブサイトのFAQ(よくある質問)のページを更新した。
原題:Powell Asks Fed’s Inspector General to Review Renovation Project(抜粋)
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