ソラナのブロックチェーンをベースにミームコインを作成できるプラットフォーム「Pump.fun(パンプファン)」は12日、新規暗号資産(仮想通貨)公開(ICO)を実施し、12分間で6億ドル(約880億円)を調達。過去最大級のICOとなった。

パンプファンは9日のX(旧ツイッター)への投稿で、1トークン当たり0.004ドルで1500億トークンを発行する計画だと明らかにしていた。

パンプファンの共同創業者アロン・コーエン氏はブルームバーグ・ニュースに対し、今回のICOで6億ドルを集めたことを確認した。パンプファンによれば、米国と英国の投資家は今回のICOに参加できなかった。

一部の暗号資産投資家からは、今回のICOがミームコイン市場全体を損ねるとの懸念が当初示されていたが、暗号資産ファンド、スプリット・キャピタルの創業者ザヒール・エブティカー氏は、「この市場の投資家は熱しやすく冷めやすい」と指摘。「恐怖のピークからFOMO(乗り遅れ恐怖症)にあっという間に転じる」とし、今回のICOでトークンを購入した人にもその傾向が見られたと述べた。

ミームコインとは、ジョークやインターネットミーム、著名人などにちなんで作成される暗号資産トークン。1月にはトランプ氏が2期目の大統領就任直前に自身のミームコインを発行していた。

原題:Memecoin Platform Pump.fun Raises $600 Million Within 12 Minutes(抜粋)

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