日産自動車がアメリカ国内の工場でホンダ向けの車を生産・供給する方向で協議していることが分かりました。日米の関税交渉が難航する中、日本の自動車メーカーの連携が交渉材料の一つになると見られます。

関係者によりますと、日産はアメリカ工場でピックアップトラックを生産し、ホンダはホンダブランドで販売することを検討しているということです。

ホンダとしては日産から供給を受けられれば、アメリカでのラインアップを充実させることができます。

一方、日産側もアメリカ工場の稼働率が販売不振などで低下していて、工場の有効活用が課題となっていました。

また、日米の関税交渉が難航する中、日本の自動車メーカーが連携してアメリカ国内での増産を表明すれば、交渉材料の一つになるとの見方も出ています。

両社は去年12月、経営統合の協議を始めましたが、わずか2か月弱で破談しました。しかし、トランプ政権による関税措置などの厳しい経営環境が、両社の接近を再び促しています。