シニアのキャッシュレス決済とポイ活の状況

まず、50歳以上のシニア層におけるキャッシュレス決済の普及状況をみる。

直近3カ月で食品の購入時に最も頻繁に利用した決済方法は、現金(36%)であった(図表1)。

一方、クレジットカードも34.7%と同程度であり、交通系ICカードとスマホ決済を合わせたキャッシュレス決済は56%に達している。

一般的に、決済金額が高い場合にクレジットカードをはじめとするキャッシュレス決済が利用される傾向があるが(注3)、食品のような日常的な買い物においても、半数以上が主な決済方法として利用しており、キャッシュレス化が日常生活にも普及していることがうかがえる。

次に、ポイ活について、具体的にどのような方法でポイントを貯めているかをみる(図表2)。

「よくする」との回答が最も多かったのは、「買い物の時、ポイントカードを提示してポイントをためる」(44.3%)であり、次いで「ホームページ上のポイントサイトを利用してポイントをためる」(33.8%)であった。

また、図表2で示したポイ活内容の6項目について、いずれか1つでも「よくする」と回答した人は、全体の56.7%にのぼった(図表省略)。

シニアの半数以上が、何らかのポイ活を日常的に実践していることがわかる。

年代別では、50代が57.8%、60代が57.5%、70代が54.7%と、年代で大きな違いはみられなかった。

本稿では、これらの人々を「ポイ活シニア」と定義し、どのような人々がポイ活シニアに該当する傾向にあるのか、次節で確認する。