アクティビスト(物言う株主)の米スターボード・バリューは、オンライン旅行サービス会社トリップアドバイザーの株式9%を取得し、企業価値向上に向けた対話に乗り出す意向だ。

スターボードが届け出で保有状況を明らかにした。

3日の米株式市場でトリップアドバイザー株は17%高で終了。同社の時価総額は約23億ドル(約3300億円)となった。

トリップアドバイザーの広報担当者は発表資料で、同社とその取締役会は「長期的な株主価値の創出に尽力している」と指摘。「全株主との建設的な対話を重視しており、世界で最も信頼される旅行・体験の情報源として事業拡大を続ける中で寄せられるフィードバックに感謝している」と付け加えた。

同社の1-3月(第1四半期)決算は予想を上回ったものの、主力事業は競争激化や旅行需要の低迷といった要因により依然として厳しい状況にある。

トリップアドバイザーは2024年2月、取締役会が買収を巡る協議を承認したことを受け、買収提案された場合に可能性を見極めるため特別委員会を設置すると発表。その翌月には、米投資会社アポロ・グローバル・マネジメントが同社の買収に関心を示しているとブルームバーグ・ニュースが報じていた。

原題:Activist Investor Starboard Builds 9% Stake in Tripadvisor (2)(抜粋)

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