(ブルームバーグ):富山銀行は13日、ホテルやレストラン事業を手掛けるプラン・ドゥ・シー(東京都港区)と資本業務提携を結ぶと正式に発表した。プラン・ドゥ・シーは同行の株式5%を上限に取得する。
発表によると、第三者割当増資など新株発行の予定はない。業績に与える影響は軽微だという。富山県を中心とした北陸エリアでホテル、飲食店、結婚式場の事業の多面展開を通じ地域活性化を図るほか、両社の人材交流も検討する。

人口減少や少子高齢化で地方経済の成長は停滞している。足元では地銀同士の再編が目立っていたが、地銀がその地域に地盤のない事業会社と本格的に手を組むのは珍しい。地銀の経営環境がますます厳しくなる中、国内で進む地銀再編の流れは異業種を交えた次のステージに進んだ。
同行の広報担当はプラン・ドゥ・シーは市場から株式を購入すると話した。13日の株価終値をベースにすると5%は約5億円に相当する。仮に5%を取得すれば富山銀行の筆頭株主となる。
ブルームバーグは発表に先立ち、プラン・ドゥ・シーによる富山銀行への出資を報じていた。報道後、富山銀行の株価は一時前日比8.5%高の1840円まで上昇した。終値は同5.3%高の1786円だった。
全国銀行協会の半沢淳一会長(三菱UFJ銀行頭取)は同日の定例会見で「今回の事例のように地域もまたいで非金融事業者と資本業務提携を結び、連携を深めるなど、提携・統合パターンも多様化していく」との考えを示した。その上で、各行が自らの経営戦略に照らし、幅広い選択肢の中から地方創生の実現に向けた最適な判断をしていくことが重要だと述べた。
プラン・ドゥ・シーは日本各地や海外でホテルや飲食店、結婚式場の事業を展開している。国内では東京・青山の青山グランドホテルなどを手掛け、京都にある任天堂の旧本社社屋を活用したホテル「丸福樓」も運営する。
文化財に指定されるような古い旅館を活用した開発でも知られ、レストランでは食材の地産地消にもこだわる。富山銀行も、融資以外の収益基盤を強化するために「地域商社」のようなビジネスモデルを模索しており、両社の強みを掛け合わせた相乗効果が期待できる。
(第6段落に全銀協会長のコメントを追加して記事を更新します)
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