米著名投資家ビル・アックマン氏がテニス史に残る記録に挑戦する。

59歳のアックマン氏は、米ロードアイランド州ニューポートで来週開催される「ホール・オブ・フェーム(国際テニス殿堂)オープン」大会のダブルスに出場する予定だと明らかにした。そこで1回でも勝利すれば、男子テニス協会(ATP)の公式ポイントを獲得して世界ランキングに名を連ねる史上最年長の選手になるという。

アックマン氏は投資会社パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントの創業者で、今も同社を率いている。

アックマン氏がペアを組むのは、現役時代、2016年リオデジャネイロ五輪の混合ダブルスで金メダルを獲得し、グランドスラムのダブルスでも複数回優勝したジャック・ソック氏。ワイルドカード(主催者推薦枠)を得たソック氏から出場の誘いを受けたと、アックマン氏はX(旧ツイッター)への投稿で説明した。

180万人のフォロワーに対し、「ぜひホール・オブ・フェームを訪れ、試合を観戦し、私たちを応援(あるいはブーイング)してほしい」と呼びかけ、「もし勝てば、59歳の私はATPポイントを獲得した史上最年長の人になるはずだ」と述べた。

ホール・オブ・フェーム・オープンはATP本戦ツアーの下部に位置づけられるチャレンジャー大会であり、通常、ランキングでトップに準じる選手が出場する。仮に優勝すれば125ポイント獲得できる。

アックマン氏は今年、ウィンブルドンのシングルスで準優勝経験を持つニック・キリオス選手とATP大会に出場する計画を立てていたが、キリオス選手のけがにより延期されていた。

同氏は長年にわたりテニス界の支援者として知られており、プロ選手が競技以外のビジネス機会を追求するのを助ける取り組みに投資してきた。また、ATPなどの統括団体が賞金の上限を設定するカルテルを結んでいるとして米国で訴訟を起こしたプロテニス選手協会(PTPA)を支援している。

原題:Ackman Vies to Become Oldest Tennis Player to Win Pro Points(抜粋)

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