(ブルームバーグ):米メタ・プラットフォームズは8日、最新の人工知能(AI)モデルを発表した。マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が競合に対抗するため巨額を投じてAI組織の刷新に乗り出して以来、初のモデルとなる。
注目の新モデル「Muse Spark(ミューズ・スパーク)」は、高額報酬で採用されたAI研究者らで構成する新組織「メタ・スーパーインテリジェンス・ラボ(MSL)」が開発した。同組織は最高AI責任者のアレクサンダー・ワン氏が率いる。チャットボットの「メタAI」の基盤となるMuse Sparkは、従来のオープンソース戦略から転換し、設計やコードを公開しないクローズド型を採用した。
最新AIモデルの発表を受けてメタの株価は上昇し、一時9%高となった。
Muse Sparkは、ザッカーバーグ氏が力を入れる組織「MSL」にとって初の重要な試金石となる。同氏は昨年、データラベリング事業を手がけるスタートアップのスケールAIに約140億ドルを投資し、その一環としてワン氏を迎え入れた。その後もAI人材の獲得に数十億ドルを投じ、データセンターなどインフラにも巨額の投資を進めている。
非公開情報であることを理由に匿名で語った同社幹部によれば、メタはAI部門の機動性を保つため、研究者に権限を委ねるとともに、階層の多かった組織構造を簡素化している。ワン氏の直轄の部下は約100人に上るという。
同幹部はMuse Sparkについて、OpenAIの「ChatGPT」やアンソロピックの「Claude」、グーグルの「Gemini」には一部で及ばないことを認めた。ただ、取り組みはまだ初期段階にあるとしている。メタもブログで、同モデルを「成長過程の初期段階を示す指標」と位置づけ、より大規模なモデルを複数開発中だと明らかにした。
同幹部によると、「メタAI」は当面無料で提供するが、将来的にはサブスクリプション料金の導入も検討している。
原題:Meta Debuts First AI Model From New Superintelligence Group (1)(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.