大手商社の三菱商事は、出資するカナダの合弁会社が液化天然ガス=LNGの日本などに向けた輸出を始めたと発表しました。日本がカナダからLNGを大量に輸入するのは、これが初めてです。

LNGの出荷を開始したのは、大手商社の三菱商事やイギリスの石油大手などが出資する合弁会社「LNGカナダ」です。年間1400万トンを生産することができ、三菱商事はおよそ210万トンを輸入します。

日本全体では現在、アジアやオセアニアなどからおよそ6500万トンのLNGを輸入していて、カナダから大量に輸入するのはこれが初めてとなります。

カナダから太平洋のルートで運ぶことでホルムズ海峡などのリスクが高いルートを避けると同時に、およそ10日と比較的短い時間で日本に届けられるということです。

三菱商事は今後、LNGカナダへ追加で投資し、生産量を倍に増やすことも検討したい考えです。