(ブルームバーグ):トヨタ自動車は24日、富士山麓で建設中の実証都市「ウーブン・シティ」構想に沿った社会的・環境的配慮のある事業の資金調達を目的に、投資適格級社債15億ドル(約2170億円)相当の起債を実施した。
事情に詳しい関係者によると、今回起債したサステナビリティーボンド(環境・社会貢献債)は3本立て。年限が最長の10年債の利回りは米国債利回りを0.77ポイント上回る水準で決定された。当初の参考水準は1ポイント程度の上乗せだったという。関係者は非公開情報だとして理由に匿名を条件に話した。
トヨタはこの社債を「ウーブン・プラネット債」と称しており、調達資金は高齢者や子ども、障害のある人の安全性を高める先進運転支援技術や、二酸化炭素(CO2)排出削減に向けた取り組みなどの対象プロジェクトに充てる。
同様の社債は2023年にも発行され、投資家の需要は旺盛だった。
今回の社債発行は、24日の米投資適格債市場で実施された起債10件のうちの1件。
トヨタの社債は、ムーディーズ・レーティングスから「A1」、S&Pグローバル・レーティングから「A+」の格付けを受ける見通し。主幹事はJPモルガン・チェースで、バンク・オブ・アメリカ(BofA)、モルガン・スタンレー、野村ホールディングス、シティグループもブックランナーとして参加した。
原題:Toyota Sells Bonds to Finance Its Futuristic City Goals (2)(抜粋)
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