(ブルームバーグ):著名投資家ビル・アックマン氏が自身の投資会社パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントの新規株式公開(IPO)を準備しており、来年の早い時期に上場する可能性がある。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が、事情に詳しい匿名の関係者2人を引用して報じた。
FTによれば、アックマン氏は一部の既存投資家にこの計画を伝えており、アドバイザーとの協議をすでに開始したと関係者は語った。関係者の1人は、上場は2026年1-3月(第1四半期)にも実現する可能性があると述べた。ただ、協議はまだ初期段階にあり、最終的に延期や、IPOに至らない可能性もあると関係者は話したという。
パーシングの広報担当者はブルームバーグ・ニュースに対し、コメントを控えた。
アックマン氏は数年前からパーシングのIPOに向け準備を進めてきた。昨年には、評価額100億ドル(約1兆5600億円)超での非公開取引でパーシングの持ち分の一部を売却。この取引はIPOへの布石とみられていた。当時、関係者の1人は「早ければ2025年後半にも上場が実現する可能性がある」と述べた。
アックマン氏は昨年、ニューヨーク証券取引所への上場を目指す新ファンド「パーシング・スクエアUSA」を設立する計画を明らかにした。しかし、最大250億ドルの調達を予定していたが約20億ドルしか集まらなかったため、上場計画を一時的に取り下げた。
原題:Bill Ackman Prepares for 2026 Pershing Square IPO, FT Says (1)、Bill Ackman Prepares IPO of Pershing Square for Early 2026: FT(抜粋)
(背景などを追加して更新します)
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