欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのビルロワドガロー・フランス中銀総裁は英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)とのインタビューで、ECBが向こう半年間に追加利下げに動く可能性があるとの認識を示した。

ビルロワドガロー氏は「市場の現在の評価を見ると、インフレ期待は落ち着いたままだ」とし、先週の発言を繰り返した。「この傾向が確認されれば、今後6カ月にさらなる金融緩和の可能性がある」と述べた。インタビューの内容は24日付の同紙に掲載。

同氏はまた、次のように語った。

  • 今年に入り「ユーロ高が著しい」ことで、最近の原油価格上昇を一部相殺している
  • 「今は状況が正常化している」
    • 「中立金利とターミナルレートは本質的に異なる概念だ。両者が一致することもあり得るが、同一ではない」
  • 中東情勢は「新たな大きな不確実性の要因」であり、「どちらの方向にも進み得る」
  • ECBは「原油価格の動向を近い将来にわたって注視する」
    • 「原油価格そのものが、政策判断の十分な指標になっているわけではない」
  • 「基調的なインフレへの波及やインフレ期待の不安定化が見られれば、金融政策を調整する可能性がある」
  • 米国との貿易摩擦が激化した場合、「成長にマイナスの影響を及ぼすだろうが、インフレ圧力にはつながらないはずだ」
  • 関連記事:ECB、次の動きは緩和方向の可能性高い-フランス中銀総裁

原題:ECB Can Still Cut Rates in Next Six Months, Villeroy Tells FT(抜粋)

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