(ブルームバーグ):来週の円相場は小幅に下落すると予想されている。中東情勢の緊迫化に伴う有事のドル買いに加えて、原油価格の上昇が貿易赤字拡大を通じて円需給の緩みにつながるとみられるためだ。
◎あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジスト
- 予想レンジは1ドル=142-147円。四半期末が近づいていることや、円買いポジションの巻き戻しでドル・円は底堅い展開になりそう
- イラン情勢や関税交渉、トランプ減税の議会動向が注目。原油価格の上昇は貿易赤字拡大の思惑で円安材料になり、リスクオフでも円が買われづらくなる
- 東京都区部消費者物価指数(CPI)でインフレの強さが示されれば、円が買われそう。関税交渉がうまく進むと次回の日銀金融政策決定会合で利上げの可能性が出てくる
◎三菱UFJ信託銀行資金為替部マーケット営業課の酒井基成課長
- 予想レンジは142-147円。米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過し早期の米金融政策変更の可能性は低下しており、中東情勢や関税交渉への注目度が高まりそう
- ホルムズ海峡封鎖など事態がエスカレートすれば、原油価格の一層の上昇やリスクオフ進展に伴うドル買いが強まる。ただ、リスクオフの円買いもあり、ドル・円は基本的に戻り売りの姿勢で臨みたい
- 経済統計から見ればドル・円は下方向。米新規失業保険申請件数などで先々の労働市場の悪化が示唆されるとドル売り要因、東京CPIはインフレ傾向を示して円買い材料となりそうだ
来週の主な予定
- 24日:日銀、基調的なインフレ率を捕捉するための指標
- 24日:パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が下院金融委員会で証言
- 25日:パウエルFRB議長、上院銀行委員会で証言
- 25日:日銀金融政策決定会合の「主な意見」(6月16、17日開催分)
- 27日:6月の東京都区部CPI
- 27日:5月の米個人消費支出(PCE)価格指数
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