単身世帯の内訳の変化~一人暮らしは若い男性から高齢男女へ、2040年に60歳以上が半数を超える
単身世帯の数が増加する一方で、その内訳も変化している。
性・年齢区分別に単身世帯の構成を見ると、1980年では35歳未満の若年男性世帯(41.1%)が約4割を占めて圧倒的に多く、次いで若年女性世帯(17.8%)が2割弱で、男女を合計すると若年世帯が単身世帯の約6割を占めていた。
しかしその後、単身世帯に占める若年世帯の割合は低下し、代わって60歳以上の高年齢世帯や、35~59歳の壮年男性世帯が増加した。
2020年では、高年齢女性世帯が26.2%と最も多く、次いで壮年男性世帯(19.8%)、高年齢男性世帯(15.8%)、若年男性世帯(15.6%)と続き、後者2つは僅差となっている。
今後は壮年男性世帯の増加に歯止めがかかる一方、高年齢世帯はさらに増加する見込みであり、単身世帯に占める60歳以上の割合は2040年に半数を超え、2050年には53.0%になると予測されている。
なお、本稿では、次節の家計消費の推計において年齢区分を10歳単位で設定しているため、図表でも60歳を区切りとして単身世帯の構成を示している。
ただし、65歳以上を高齢者世帯として見ると、2015年で34.1%、2020年で35.8%を占めており、2030年には36.9%、2050年には46.5%へと増加する見通しである。