中国軍の戦闘機が海上自衛隊の航空機に「異常接近」したことについて、吉田統合幕僚長は「危機感が高まっている」との認識を示しました。

吉田統合幕僚長
「ミスによって接近をされたという認識は持っておりません。(『異常接近』などの)行動を故意にとっていると受け止めています」

中国の動向をめぐっては、今月7日に中国海軍の空母2隻が初めて太平洋側の海域に進出したことに加え、空母「山東」から発進したJ15戦闘機が海自のP3C哨戒機のわずか45メートルほどの距離に接近しました。

8日にはおよそ80分にわたって追従するなど、太平洋周辺の海域や上空での活動を活発化させています。

一連の中国側の行為について、自衛隊トップの吉田統幕長は「(中国に対する)危機感が高まっている」と述べたうえで、「力による一方的な現状変更の試みを抑止するという意思と能力を示していく」としています。