(ブルームバーグ):中国の電子商取引大手アリババグループの人工知能(AI)担当の技術者たちが、DeepSeek(ディープシーク)に後れを取るまいと、春節(旧正月)の休み返上で開発に没頭していたことが分かった。
アリババの蔡崇信会長が11日にパリで開かれたイベントで、中国でのAIを巡る競争が過熱していることを物語るエピソードを披露した。
中国のスタートアップ、DeepSeekが米国の最も優れたAIモデルに匹敵する低コストの「R1」を発表して世界に衝撃を与えた今年1月。蔡会長によれば、アリババでは技術部門のリーダーたちが「春節の休みは中止だ。全員会社に残ってオフィスで寝泊まりしろ。開発を加速させる」と言って働いたという。
中国で春節は家族と過ごす重要な長期休暇で、今年は1月下旬から2月上旬までだった。
蔡会長はさらに「数週間のうちに『通義千問(Qwen)』シリーズを送り出した。出来は悪くない。非常に競争力がある」と語った。
アリババはAI分野に注力しており、新たなモデルを次々にリリースしている。今後3年間でデータセンターなどのAIインフラに3800億元(約7兆6000億円)以上を投資する計画も発表している。
蔡会長は今年初めにはアップルと提携してiPhone向けにAIの技術を提供することを明かしたが、この合意については米国当局が懸念している。
アリババが投じる巨額投資が成果を生むのかは不透明だ。1-3月(第4四半期)売上高は市場予想に届かず前年同期比で7%の伸びにとどまった。長引く中国経済の減速が足を引っ張っている。
原題:Alibaba Staff Worked Through Holiday After DeepSeek Breakthrough(抜粋)
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