5日の欧州債券市場は、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が、現在の利下げサイクルが終盤に近づいているとの見解を示したことを受け、ドイツ国債の利回りが急上昇した。特に短期債の利回りが先行して上昇し、ドイツ国債のイールドカーブはベア・フラット化した。市場では、今後数カ月間のECBの追加緩和期待が後退した。

ドイツの2年債利回りは一時8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して1.88%に達し、5月19日以来の高水準となった。10年債利回りも6bp上昇して2.59%となり、2年債と10年債の利回り差(スプレッド)が過去2カ月で最も縮小した。

短期金融市場での年内の利下げ幅の見通しは24bpと、この2週間で最低水準となった。ECBの利下げ決定前は、32bpが織り込まれていた。

英国債は大きな変動は見られなかった。30年債利回りは1bp低下したが、これは日米の長期債利回り低下に連動したもので、日本の30年債入札の結果が予想を上回ったことも影響している。

欧州株は方向感が定まらない展開となった。ECBの金融緩和姿勢が後退するとの懸念と、米中貿易協議に対する楽観的な見通しとの間で、投資家心理が揺れたためだ。

ストックス欧州600指数は、一時0.3%下落したが、その後回復し0.2%高で取引を終えた。

6月5日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)

原題:German Yields Jump as ECB Rate Cut Bets Ease: End of Day Curves、European Stocks Swing on Fading Rate-Cut Hopes, US-China Talks(抜粋)

--取材協力:Michael Msika、Neil Campling.

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