(ブルームバーグ):バンク・オブ・アメリカ(BofA)はボーイング株の投資判断を引き上げた。トランプ米政権がボーイング製航空機の発注を貿易交渉の材料としている点を理由の一つに挙げた。
BofAのアナリスト、ロナルド・エプスタイン氏は調査リポートで、「ボーイング機は、最近の米国の貿易交渉で有力な交渉手段として浮上しており、この傾向は今後も続くとみている」と指摘。中国のボーイング機納入禁止措置解除に加え、カタール航空から過去最大規模の受注があったことなどにより、ボーイング株は買い場となっていると分析した。
エプスタイン氏はボーイング株の投資判断を「ニュートラル(中立)」から「バイ(買い)」に引き上げ、1年先の目標株価を従来の185ドルから260ドルに引き上げた。これはウォール街で最も強気な予測であり、現在の株価を約25%上回る水準だ。
ボーイング株は2日に2%上昇。4月に付けた安値を既に50%余り上回っているものの、2024年初頭に発生した737MAX-9型機の機体の一部が飛行中に吹き飛ぶ事故の前の水準にはなお達していない。この事故で同社の安全性に対する信頼は損なわれた。

エプスタイン氏は、昨年8月に就任したケリー・オルトバーグ最高経営責任者(CEO)の下でボーイングは「負の連鎖」脱却へと前進していると指摘。737の製造工程は改善しており、今年4月に実施した106億ドル(約1兆5200億円)相当の資産売却に続いて新たな取引が行われれば、財務負担の軽減につながるとみている。
欧州エアバスと共に世界の2大航空機メーカーに数えられるボーイングが貿易交渉に巻き込まれるのは初めてではない。トランプ政権1期目でもボーイング株は米中貿易摩擦の行方に賭ける代替の投資手段と見なされていた。
原題:Boeing a Buy at BofA as Trump Favors Planemaker for Trade Talks(抜粋)
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