イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会(MPC)のマン委員は2日、利下げと量的緩和(QE)解除を同時に進めることには矛盾があると警告した。国債売却が長期金利の高止まりを招き、景気の重しになる可能性があると指摘した。

マン委員

マン氏は、英中銀のランオフ(保有債券の償還金を再投資しないことによる保有残高の減少)による影響を利下げでは容易に補えないと述べた。ランオフが短期債と長期債で利回りに及ぼす影響が異なるためだという。

ワシントンで米連邦準備制度理事会(FRB)が主催した会合で講演し、「資産のランオフや売却は、イールドカーブの異なる部分に影響を与えることで金融政策の波及効果に作用し得る」と語った。「その規模が大きければ、今後の金利判断で考慮する必要がある」と述べた。発言内容は講演前に配布された準備原稿に基づく。

英中銀は景気抑制的な金融政策を緩和するため段階的に利下げを実施する一方で、量的引き締め(QT)を通じて国債保有縮小も進めている。アナリストの間では、QTによって長期国債利回りが中銀の想定以上に上昇する一方で、利下げによって短期金利が下押しされているとの見方がある。

マン氏は講演後の対談で、利下げによって「長期金利が同じ幅で低下する保証はない」と指摘。「実際にそうはならないとかなり確信できる。それが矛盾を生んでいる」と述べた。

原題:BOE’s Mann Warns of Tension Between Rate Cuts and Gilt Sales (1)(抜粋)

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