(ブルームバーグ):フランスの高級ブランドグループ、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンのステファン・ビアンキ副最高経営責任者(CEO)は高級品需要減退の兆候が見られる中、中国人顧客の旅行と支出が鈍化していると懸念を示した。
ビアンキ氏は28日、フランス国民議会(下院)の公聴会で、過去3カ月間、中国人は海外旅行を控え、旅行先での購入も抑えていると述べた。
この発言に先立ち、ブルームバーグは先週、需要低迷が続いているとLVMHが投資家やアナリストに警告していると報じていた。LVMHの中国を含む地域での売上高は、1-3月(第1四半期)に実質ベースで11%減少。2024年通期も同程度の減少を記録した。

ビアンキ氏は関税を巡る不透明感が続く中で、米国内の需要がいつ回復するか不明だと述べた。また、LVMHはワイン・スピリッツ部門でこれ以上値上げしない方針だとし、「価格を際限なく上げ続けることはできない」と語った。
中国の消費者の地元ブランドへの関心が高まっているとも指摘。具体的なブランド名は挙げなかったものの、中国の一部ジュエリーブランドの需要が急増していると述べた。
原題:LVMH Warns Chinese Are Curtailing Travel and Overseas Spending(抜粋)
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