韓国銀行(中央銀行)は29日の金融政策決定会合で、0.25ポイントの利下げを発表する見通しだ。数日後に大統領選を控える韓国の経済は、トランプ米大統領の関税政策による低迷リスクを抱えている。

ブルームバーグがエコノミスト21人を対象に実施した調査によると、今年2回目の利下げを全員が予想。政策金利である7日物レポ金利の2.5%への引き下げを見込んでいる。

李昌鏞総裁は先月、6人から成る金融政策委員会のメンバー全員が3カ月以内の追加利下げにオープンな姿勢を示したと語り、5月実施の可能性が高いことを示唆した。

 

決定会合から5日後の6月3日には大統領選がある。李総裁は中銀の判断について先月、経済に必要な措置に照準を絞っているとし、政治には左右されないと述べた。

韓国中銀はまた、今年の経済成長率予測を2月に発表した1.5%から大幅に引き下げる見込みだ。ブルームバーグのエコノミスト調査によると、0.9%に下方修正の見通し。消費鈍化や輸出低迷、投資家信頼感の低下が経済活動を弱めている。

原題:BOK Poised to Cut Rate Ahead of Election as Risks Deepen: Guide(抜粋)

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