人工知能(AI)に不可欠な画像処理半導体(GPU)の価格を追跡する日次指数を開発したと、市場情報会社シリコン・データが明らかにした。この種の指数は、業界初だという。

「シリコン・データH100レンタル指数」はGPUのレンタル費用を時間単位で追跡する。創業者兼最高経営責任者(CEO)のカルメン・リー氏が述べた。同社はGPUのコストに特化した市場情報を提供している。

リー氏はインタビューで、「現在、GPUのコストは透明性がゼロだ」と指摘した上で、同社の指数は「最初の一歩であり、市場参加者がAIコストの複雑な世界で透明性を得る助けとなる」と説明した。

GPUはAIモデルのトレーニングで中核を担う存在。データセンターでは数百、あるいは数千ものGPUを使用し費用が巨額になる場合もある。

 

リー氏によれば、価格データは市場やテクノロジー企業などから収集しているという。同指数はGPUの種類やプラットフォーム、ハードウエア構成といった複数のファクターを基に標準化されている。

シリコン・データの指数はヒストリカルデータにも基づいており、その時々の各ファクターの重要性に応じて再調整される。同指数を公表しているブルームバーグ・エル・ピーは、ブルームバーグ・ニュースの親会社。

原題:Silicon Data Creates First-of-Its-Kind Index for AI Chips(抜粋)

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