米連邦準備制度理事会(FRB)のクック理事は、家計の借り入れが金融システムに及ぼすリスクは依然としてそう高くなく、米国の家計は全般的に底堅いようだと述べた。

クック理事は23日、ニューヨークでのイベントで金融の安定性について発言。「大半の家計は債務返済が可能だ。国内総生産(GDP)に対する家計債務全体の比率はこの5年間で低下してきている」と述べた。発言内容は事前原稿に基づく。

「中低所得層で借り入れを行っている世帯と信用スコアがサブプライムの世帯には一定のストレスが見られるが、家計の借り入れ全体が及ぼすリスクは依然としてそこまで高くない」と分析した。

また、かなり多くの不動産が債務返済の期限を迎えつつあり、借り換えが必要になることを踏まえ、商業用不動産市場を「注視している」と述べた。

原題:Fed’s Cook Says Overall Household Borrowing Risks ‘Moderate’(抜粋)

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