公明党はきょう、価格高騰が続くコメの安定供給に向けて、これまでの備蓄米の売り渡しで生じた差益を、精米や流通経費などに充てることを柱とした緊急提言をまとめました。

公明党はきょう午後、高止まりしたコメの安定供給と備蓄米の放出をめぐり、抜本的な見直しを求める緊急提言をとりまとめ、公表しました。

緊急提言によりますと、競争入札による売り渡しで生じた「差益分」を精米や流通経費などに充てることで、店頭価格の抑制につなげることなどを求めています。

公明党 谷合参院会長
「競争入札で市場価格に基づいた価格で売り渡しをしてるということで差益分、これが400億円ぐらいあるというふうに我々としては認識をしております。これを、精米流通経費で掛かり増しをしているところがあればですね、そこに対する支援として活用できないか」

また、5キロあたり2000円台で販売できる事業者に随意契約で売り渡すことや、生産性の向上やコスト低減に取り組む生産者を支える制度づくりの検討なども盛り込まれました。

公表に先立ち、きょう午前、岡本政調会長と谷合参院会長らが小泉農林水産大臣と面会し、提言を手渡しました。

小泉氏は「6月に2000円台の備蓄米を並べたい」などと応じたということです。