(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのカザークス・ラトビア中銀総裁は、利下げサイクルは終わりに近づいているとの見解を示した。インフレが今後数カ月に2%で安定するという基本シナリオが維持されることが前提だという。
カザークス氏は21日に開催されたMNIのイベントでプレゼンテーションを行い、「現在の基本シナリオが持続するならば、われわれはまもなくターミナルレートに到達する」と述べた。
ただ、「可能性が高いとはいえ、現在の基本シナリオが実現する確率は50%未満かもしれない」とも述べ、予断を許さないとの認識も示した。
カザークス氏は他のECB当局者と同様、複数のシナリオを想定した分析の重要性を強調。
「インフレ方向でもデフレ方向でも、リスクシナリオが現実化すれば、金融政策はそれに対応する」と述べ、米国主導で引き起こされる貿易不透明感に起因する物価動向にも備える姿勢を示した。
原題:ECB Will Soon Reach Terminal Rate If Baseline Holds, Kazaks Says(抜粋)
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