(ブルームバーグ):米アルファベット傘下のグーグルが、スマートグラスメーカーの中国Xreal(エックスリアル)と提携し、拡張現実(AR)に対応した独自基本ソフト(OS)を搭載した初の眼鏡型端末を開発している。
20日に開かれたグーグルの開発者向け会議「Google I/O」で、両社はAR対応の新OS「Android XR(アンドロイドXR)」を搭載した眼鏡「Project Aura(プロジェクトオーラ)」を初めて披露した。
アンドロイドXRは、スマートフォンのような使用感をAR/仮想現実(VR)ヘッドセットやカメラ付き眼鏡に拡張する目的で、2024年12月に発表された。同月には韓国のサムスン電子と共同開発中のヘッドセット「Project Moohan(プロジェクトムーハン)」も一部公開された。
グーグルは、Xrealとの提携とは別に、サムスンともARメガネの共同開発を進めており、年内にハードウエアプラットフォームをリリースする予定だとしている。
Xrealを創業した徐馳最高経営責任者(CEO)は取材に対し、「グーグルとサムスンが開発中の端末は米アップルの複合現実(MR)ヘッドセット「Vision Pro(ビジョンプロ)」に対抗するもので、XrealのアンドロイドXRグラスは、米メタ・プラットフォームズが開発を進めるAR眼鏡に照準を合わせている」と語った。
メタはこれまでに「Orion(オリオン)」というコードネームの試作眼鏡を公開しており、27年までに「Artemis(アルテミス)」という製品名で一般発売を目指している。また今年中には、小型ディスプレーを備えたスマートグラスの新型も発表予定だ。
原題:Google and Xreal Debut AR Glasses to Rival Meta’s Upcoming Push (1)(抜粋)
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