(ブルームバーグ):米食品大手クラフト・ハインツは20日、株価の押し上げを目指して「戦略的取引」の検討を進めていると明らかにした。また、主要株主のバークシャー・ハサウェイが取締役会の議席を手放したことも発表した。
ハインツやオスカー・マイヤーなどのブランドを展開する同社は1-3月(第1四半期)まで6四半期連続で減収を記録するなど業績が低迷。先月には通期売上高・利益見通しを引き下げた。インフレやリセッション(景気後退)懸念、競争の激化、関税のリスクが消費者心理と同社の業績を圧迫している。
同社の株価は時間外取引で一時、1%弱上昇した。通常取引終了時点までの1年間では22%下落している。
カルロス・エイブラムス・リベラ最高経営責任者(CEO)は発表文で、「過去数カ月にわたり、株主価値の向上を目指して戦略的取引の検討を進めてきた」と述べた。
クラフト・ハインツはまた、バークシャー・ハサウェイと関係のある取締役であるティモシー・ケネシー氏とアリシア・ナップ氏が退任したと公表。発表文によると、今回の退任は会社の業務や方針、慣行に関する経営陣や取締役との見解の相違が理由ではないという。
規制当局への提出資料によれば、バークシャー・ハサウェイは3月末時点でクラフト・ハインツ株の27.5%を保有していた。クラフト・ハインツの広報担当者は発表内容以外のコメントを控えた。
原題:Kraft Heinz Mulls Deals After Berkshire Hathaway Exits Board(抜粋)
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