(ブルームバーグ):食事宅配サービスを手掛ける米ドアダッシュは、顧客である飲食店に提供していた音声注文サービスの試験運用を終了した。同社は1年前、人工知能(AI)スタートアップから人材を起用し、こうした機能の開発を強化していた。
顧客であるピザチェーンのドナトス・ピザが、ドアダッシュの自動注文サービス「終了」に伴い新たなベンダーを見つけたと発表したことで、今回の決定が明らかになった。ドアダッシュの広報担当者も20日、試験運用を4月末で打ち切ったことを認めた。
この広報担当者はブルームバーグ・ニュースの問い合わせに対し、「当社は投資継続について高い基準を設けており、顧客とデータから得られる情報に基づき判断している。製品と市場の適合性や顧客の需要といった要因を総合的に考慮して、事業の拡大・縮小を決めている」とコメントした。
ドアダッシュは主力のフードデリバリーサービスの枠を超え、飲食店の業務支援を目的とした企業向けサービスの拡充を進めている。
同社は2023年8月に飲食店向け音声注文サービスを開始。当初の狙いは、ピーク時の電話応対をAIツールが担うことで、スタッフが店内の業務に集中できるようにすることだった。昨年3月には、スタートアップのスタンダードAIから最高経営責任者(CEO)や共同創業者ら幹部を採用し、製品開発に当たらせていた。
原題:DoorDash Ends AI Voice-Ordering Product for Restaurants(抜粋)
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