フジテレビの親会社が発表した新たな取締役の人事案に大株主の投資ファンド「ダルトン・インベストメンツ」が「遺憾」とするコメントを発表しました。

フジ・メディア・ホールディングスは、きのう、新たな取締役候補にファミリーマート元社長の澤田貴司氏ら4人を追加すると発表しました。

一方で、ダルトン側が推薦していたSBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長ら12名の候補者については、フジ側は1人も採用せず「反対」の決議を下しました。

この決定に対し、ダルトンの共同創業者ジェイミー・ローゼンワルド氏は「当方と協議もなく全候補者に反対したのは遺憾だ」「真摯な検討があったとは到底思えない」と、フジ側の姿勢を厳しく批判しました。

また、退任予定の取締役が関与した点も「適切だったか疑問が残る」と指摘し、週明けにも対応を協議する構えです。

来月の株主総会では、フジ側とダルトン側が人事案をめぐる委任状争奪戦に発展する可能性も出てきました。