(ブルームバーグ):米エネルギー省のライト長官が創業した石油サービス会社リバティー・エナジーは、年後半に見込まれるシェール掘削鈍化への備えを進めている。
ロン・グセク最高経営責任者(CEO)は15日、テキサス州で開催された業界イベント「スーパーDUGカンファレンス&エキスポ」で最新の見通しを明らかにした。
ライト氏のトランプ政権入りを受けCEOに就任したグセク氏は、「もちろん私は掘削装置(リグ)の数が100基減るという悲観的な見方には立っていない。恐らく30-40基程度の減少とみている」と指摘。さらにシェール層から石油・ガスを採取するフラッキング(水圧破砕法)作業チームに触れ、「当社にとっては、最終的に全体で10-15チームの減少につながるだろう」と語った。
ベーカー・ヒューズのデータによれば、米国で稼働中の石油リグは現時点で475基程度だ。
トランプ大統領は消費者物価の押し下げを目指し、「エネルギー支配」を掲げてきた。しかし、貿易摩擦や石油輸出国機構(OPEC)による増産の動きが原油価格を下押しする中、一部の大手シェール企業は当初の年間予算から計18億ドル(約2600億円)の支出削減を発表した。
ただ、今のところグセク氏は4-6月(第2四半期)について、「底堅い」業績を見込んでいる。
原題:Fracking Company Founded by US Energy Chief Sees Shale Slowdown(抜粋)
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