石破総理の辞任表明が株価を押し上げています。日経平均は初めて、一時4万4000円を超えました。また、別の理由で金も最高値を更新しています。

きょうの日経平均株価は、取引開始直後から上昇。

記者
「日経平均株価は一時4万4000円を超え、取引時間中の史上最高値を更新しました」

都内の証券会社も対応に追われます。

石破総理の辞任表明を受け、政治をめぐる停滞感が後退。次の政権の積極的な経済政策への期待も追い風となっています。専門家は…

岩井コスモ証券 チーフストラテジスト 嶋田和昭氏
「総裁選トレード2日目というような感じ。停滞感打破というのも期待があると思う」

ただ、午後に入り利益を確定する動きが出たことで、きのうよりやや下落して取引を終えました。

「インフレも進んでいるので、このまま上がっていってくれたらいい。アメリカの関税はまだ結果がこれから。世界にどう影響してくるか気になる」

一方、金も最高値を更新しました。

大阪取引所で取引されている金の先物価格は、1グラムあたり1万7479円に。2営業日連続で最高値更新です。アメリカの利下げ観測が強まり、インフレへの懸念から現物の資産「金」が人気を集めているのです。

そこで、ブランド品や貴金属などの買取を行う専門店には、金の買い取り依頼が殺到。わずか2週間で1700万円もの金製品を買い取ったといいます。

買取大吉 査定員 松本和也さん
「当店でみると2倍ほどお持ち込みが増えている」

ハイスピードで値を上げる金に、株。トランプ関税の影響も懸念される中、今後の見通しは…

岩井コスモ証券 チーフストラテジスト 嶋田和昭氏
「(トランプ関税などの)前提が変わらないとすれば、しばらく強含みの展開になるのでは。いろいろ条件があるが、4万7000円程度を目指してもいいのかな」

一方で、こうも指摘します。

岩井コスモ証券 チーフストラテジスト 嶋田和昭氏
「株式市場と一般の生活感の感覚とは、最近はちょっと乖離が拡大してるような印象を受けます」

我々の生活感は上昇する株価に追いつくことができるのでしょうか。