(ブルームバーグ):ドイツのフットウエアメーカー、ビルケンシュトック・ホールディングの株価が急伸した。同社は高級サンダルの販売好調を背景に、通期の利益見通しを上方修正した。
15日の発表文によれば、通期の調整後EBITDA(利払い・税金・減価償却・償却控除前利益)見通しは6億6000万ー6億7000万ユーロ(約1080億ー1090億円)と、アナリスト予想を上回った。調整後EBITDAマージン見通しは31.3ー31.8%と、従来目標から0.5ポイント引き上げられた。
15日の米株式市場でビルケンシュトック株は一時9.2%高と、取引時間中としては約1カ月ぶりの上昇率となった。
オリバー・ライヒェルト最高経営責任者(CEO)は、他社が関税などの貿易問題に対処する中、フットウエア市場のシェアを拡大することで、同ブランドの最近の勢いに乗りたい考えだ。ほぼ全ての製品をドイツで製造する同社は、値上げなどによってこれらの問題を乗り越える可能性がある。
ライヒェルト氏は決算説明会でアナリストに対し、関税を巡る混乱にもかかわらず需要は減速しておらず、大半の製品を引き続き定価で販売していると説明。「われわれにとってこの全体の状況はリスクではなくチャンスだ」と述べた。
1ー3月(第2四半期)の売上高は為替の影響を除いたベースで18%増の5億7400万ユーロと、市場予想を若干上回った。米州は20%増、欧州・中東・アフリカ(EMEA)は12%増、アジア太平洋地域は30%増だった。同社は現在、通期の増収率が予想レンジ(15ー17%)の上限になると見込んでいる。
原題:Birkenstock Boosts Guidance on Robust Demand for Its Sandals (2)(抜粋)
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