米国は、南米コロンビアで事業展開する中国国有企業に対する国際金融機関(IFI)の融資を阻止する方針を示した。

米国務省西半球局はX(旧ツイッター)に声明を掲載し、米州開発銀行(IDB)などのIFIが最近関与したプロジェクトや今後予定している資金拠出に「強く反対する」と表明した。

また、「これらプロジェクトは地域の安定や安全保障を脅かす」とし、「米国の納税者の資金は、いかなる形であれ国際機関を通じて中国企業の支援に使われるべきではない」と強調した。

今週、コロンビアのペトロ大統領が中国を訪問し、同国との関係強化を表明した。

現在、中国企業2社の合弁事業がコロンビアの首都ボゴタの地下鉄プロジェクトで第1路線の建設を進めており、IDBや世界銀行グループの国際復興開発銀行(IBRD)、欧州投資銀行(EIB)が資金を提供している。

第2路線の建設契約はまだ締結されていないが、アンデス開発公社(CAF)は既に一部資金提供を約束している。

IDBとCAF、コロンビア財務省は、書面でのコメント要請に対し、現時点で返答していない。

原題:US Seeks to Block Loans to China State Companies in Colombia (1)(抜粋)

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