ブルームバーグの記者やアナリスト、エコノミストとともに複雑な世界を読み解く「ワールド・デコーダー」。

今回のテーマは、「経営危機の日産、2万人削減で復活できるのか」。
日産自動車が窮地に追い込まれています。5月13日に発表した2024年度決算では6700億円の赤字に転落。巨額の減損損失と構造改革費用で“膿”を出し切ろうとしています。

そして発表されたのが経営再建計画「Re:Nissan」。2万人の削減と、世界で工場を17から10に削減など、固定費削減策を明らかにしました。

この改革は功を奏するのか。今回はBloomberg Intelligenceの吉田達生シニアアナリストとともに、決算と再建計画を深掘りします。吉田アナリストは1999年まで日産に在籍していた元社員。米国を中心に商品企画に携わり、その後アナリストに転身。それだけに日産の海外戦略とその課題については熟知しています。

吉田氏は日産のエスピノーサ新社長が就任直後ながら踏み込んだ計画を提示したことを評価しつつも、その実効性については「太鼓判は押せない」と厳しく見ています。

◆出演◆
▼吉田達生
Bloomberg Intelligence シニアアナリスト
日本の自動車セクターを担当。日産自動車に16年間勤務し、商品企画、北米事業、アライアンス戦略等を担当。ルノーとの提携締結を終えて退社し、証券アナリストに転じる。欧米系証券会社を中心に一貫して自動車セクターを担当し、日経ヴェリタス誌とInstitutional Investors誌でトップアナリストにランクされる。2019年にBloomberg に着任。東京大学経済学部卒、UCLAでMBAを取得、(公社)自動車技術会 正会員。

▼中川 雅博
TBS CROSS DIG with Bloomberg ビジネスエディター
東洋経済新報社で『週刊東洋経済』『会社四季報』の記者・編集者として、自動車、航空、IT業界などを担当。その後NewsPicks編集部に移り、テクノロジー業界を取材。副編集長としてチームを統括。2025年1月にTBSテレビ入社、TBS CROSS DIGで企業・産業コンテンツを担当
X: @mshrnakagawa
Mail: nakagawa.masahiro@tbs.co.jp

◆収録日◆
2025年5月14日