トランプ大統領が「地上攻撃」をちらつかせています。その対象は、南米・ベネズエラ。麻薬の密輸対策を理由としてあげていますが、“麻薬運搬船”とみなした船の乗員を殺害した行為をめぐって、アメリカ国内でも批判の声があがっています。
「ベネズエラが麻薬密輸」トランプ氏が“地上攻撃”示唆
トランプ大統領が、関税だけでなく軍事的に圧力をかけている国があります。

アメリカ トランプ大統領
「ベネズエラが麻薬を流している。近く地上攻撃を始める。麻薬ルートも倉庫も製造場所も分かっている」
3日に地上攻撃の可能性をちらつかせた相手が、南米・ベネズエラです。

アメリカとカリブ海を隔てて位置するベネズエラ。この付近の海域でアメリカ軍は9月以降、ベネズエラの犯罪組織の「麻薬運搬船」とみなした船を相次いで攻撃しています。

トランプ大統領
「船を爆破するたびに、2万5000人のアメリカ国民の命が救われる。奴らは、フェンタニルやコカイン、その他の薬物を送り込んできた。フェンタニルは、我々の国家を滅ぼしかねない」
ウォール・ストリート・ジャーナル紙によりますと、ベネズエラが合成麻薬フェンタニルの密輸に関わっている証拠はないものの、隣国・コロンビア産のコカインの輸送ルートとなっているといいます。
麻薬密輸を阻止するため、アメリカ軍はこれまで21回船を攻撃し、82人の乗員を殺害したとしています。
しかし、ある攻撃が問題視されています。