(ブルームバーグ):コーヒー先物価格は6日、プラス圏とマイナス圏を行き来する激しい値動きとなった。安価な「ロブスタ種」の供給見通しが改善する中、ボラティリティー(変動性)が高まっている。
高級品種である「アラビカ種」のコーヒー生豆先物は、ニューヨーク市場で一時1.1%下落したが、その後上げに転じ一時1.5%上昇。インスタントコーヒーに最も使用される安価なロブスタ種も同様の動きを見せた。
いずれの品種も4月に入ってから売り圧力にさらされていたが、その後、投機的な資金が流入している。しかし、取引量は依然として薄く、日中の価格変動が激しくなっている。アラビカ種のオープンインタレスト(未決済建玉)は先月、2014年初め以来の低水準に落ち込んだ。

主要生産国であるベトナムとブラジルからの供給不足が昨年、コーヒー価格を押し上げたが、最近では上昇の勢いがようやく鈍化している。
供給の見通しは、特にロブスタ種で改善している。世界最大の供給国ベトナムは4月の輸出が11%増加、もう一つの主要生産国ウガンダでも今シーズン出荷量が増加している。
ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)は6日の報告書で、ブラジルのロブスタ種農家も今シーズンの収穫量が上向く見込みだと指摘。ブラジルのロブスタ生産量の見通しを引き上げ、前年比28%増と予想している。
原題:Coffee Swings in Volatile Market as Traders Weigh Supply Outlook(抜粋)
--取材協力:Beatriz Reis.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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