(ブルームバーグ):22日の取引で、デンマークの製薬大手ノボノルディスクの株価が急落。競合の米イーライリリーが開発した経口薬が第3相臨床試験(フェーズ3)で、注射が必要なノボの「オゼンピック」と同等の血糖値抑制と減量の効果を示した。
コペンハーゲン市場で取引されるノボノルディスクの株価は一時9.8%安の380デンマーク・クローネ。イーライリリーの発表は17日だったが、それ以降でこの日が最初の取引日だった。
ノボのオゼンピックや「ウゴービ」、イーライリリーの「ゼップバウンド」などの成功で、肥満症治療薬を巡る闘いは次の局面に入った。摂取がより容易で、製造コストも低い経口薬の開発だ。イーライリリーの順調な試験結果でノボの株価は圧迫され、年初から時価総額は約3分の1減少した。
ノボのウゴービが既にゼップバウンドに苦戦する中で、イーライリリーのデータは「GLP-1受容体作動薬を変革し、経口薬と注射剤の両方について基準を引き上げているように見える」と、ヘルスケア銘柄を調査するイントロン・ヘルスのアナリスト、ナレシュ・チョウハン氏はリポートで指摘。
同氏はノボの2030年の売上高予想を20%引き下げ、目標株価も下方修正した。
この日の株価下落でノボの時価総額は2730億ドル(約38兆4000億円)相当となり、SAP、ネスレ、LVMH、エルメス・インターナショナルに次ぐ欧州5位に後退。ノボは今年初めまで、時価総額で欧州最大の企業だった。
原題:Novo Nordisk Slides on Pressure From Lilly’s Pill Study (1)(抜粋)
--取材協力:Madison Muller、Jonas Ekblom、James Cone、Blaise Robinson.
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