去年、夏ごろに“コメ騒動”が始まって以来初めて、業者間でのコメの取引価格が下がりました。備蓄米の放出による効果とみられています。

農林水産省が発表したコメ取引の代表的な指標である「相対取引価格」で、2024年産の3月の価格は、全銘柄平均で玄米60キログラムあたり2万5876円でした。

去年の同じ時期と比べ、1万円以上高いものの、備蓄米の取引が含まれたことから、24年産に限ると去年の9月以来、初めての下落です。

ただ、スーパーでの平均価格は14週連続で値上がりしています。

農水省は来週、備蓄米の3回目の入札を行ったうえで、本格的に新米が出回る前の7月まで毎月放出を続ける方針で、消費者が支払う価格がどこまで下がるかが焦点です。