(ブルームバーグ):米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は11日、米国債市場について、連邦準備制度理事会(FRB)の介入が正当化されるようなストレスの兆候は見られないとの認識を示した。
「大きな市場の変調は見られない。多少のストレスはあるが、市場はこれまでうまく調整しているようだ」と米経済専門局CNBCのインタビューで述べた。

その上で、FRBは必要なら対応する手段を有しているが、これは極めて深刻な状況に限られると指摘。「FRBや財務省の介入は真に必要な状況においてのみ、仕方なく行われるべきだ」とした。
ドルと米国債は通常なら、市場の混乱時に安全資産として買われる傾向にあるが、ここ数日は同時に売られている。
カシュカリ氏は2008-09年の金融危機時に、米財務省が実施した緊急資金供給策である「問題資産購入計画(TARP)」の監督を担当した。
同氏はまた、関税がもたらす潜在的なインフレ圧力を踏まえると、景気が弱含んでも、FRBは利下げに踏み切りづらいだろうとの見解を改めて示した。足元では、複数のFRB高官が同様の見解を示している。
原題:Fed’s Kashkari Not Seeing Dislocation That Merits Intervention(抜粋)
--取材協力:Maria Paula Mijares Torres.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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