(ブルームバーグ):赤沢亮正経済再生担当相は11日、自らが担当する対米関税協議で、米国側から為替に関する議論が提起された場合にはこれに応じる考えを示した。
赤沢氏は閣議後会見で、ベッセント米財務長官が非関税障壁として挙げている為替に関して交渉するかを問われ、「相手方が持ち出すことについて、最初から頭ごなしにシャットアウトすることはできない」と言明。その上で、そういう話題が米側から出れば「もちろんそれについて議論に応じることにはなる」と語った。
ベッセント氏について、深い金融のバックグランドを持ち、知識や経験は自身をはるかに上回るとし、「タフな交渉相手にもなり得る」と指摘。ただ、大変な親日家であると承知しているとし、「好意的な印象を持っていることも間違いない」とも述べた。
ベッセント氏は9日、FOXビジネスに「日本では円高が進行しているが、これは日本経済の強い成長とインフレ期待上昇の結果だ」と述べた。堅調な経済指標の結果として「日本銀行は金利を引き上げており、全ては自然なことだ」と付け加えた。
同氏は、グリア米通商代表とともに通商交渉を主導する立場にある。上乗せ関税の一部が90日間停止されたことを受け、各国が米国との協議を急ぐ中、日本を優先する考えを示している。
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