中国の消費者物価は3月も下落した。米国との貿易戦争が激しくなり、物価への下押し圧力が強まる恐れがある。

国家統計局が10日発表した3月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.1%低下と、2カ月連続のマイナス。ブルームバーグ集計のエコノミスト予想中央値では横ばいが見込まれていた。2月は0.7%低下していた。

変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIは前年同月比0.5%上昇。2月は0.1%低下だった。

3月の生産者物価指数(PPI)は前年同月比2.5%下落と、30カ月連続のマイナス。予想中央値は2.3%低下だった。

米国との貿易対立が激しくなっており、景気てこ入れを急ぐ必要性は高まるばかりだ。中国当局は財政面の刺激策を強化する方針を打ち出し、国内消費の底上げを今年の優先課題としている。

国家統計局の董莉娟氏は発表文で、暖かい天候が食品価格の下落をもたらし、月次インフレが押し下げられたと説明。また、原油安にも言及したほか、長期連休後の観光客減少で旅行関連の価格が下がったと指摘した。

董氏は「消費者需要を押し上げる政策効果は徐々に表れつつある」とも述べた。

例年より早い春節(旧正月)連休が年初の物価上昇に寄与したが、米中間の緊張が関税引き上げの報復合戦に発展し、デフレリスクはその後強まっている。輸出企業が一部製品を国内市場に振り向けたり、米国の上乗せ関税に直面している他国・地域が製品を中国へと切り替えたりすれば、物価下落圧力がさらに高まる可能性がある。

原題:China’s Consumer Deflation Persists as Trade War Poses New Risks(抜粋)

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